伊那谷ふぃーる

人々の記憶

New World 紙束の世界

見たことも、触れたこともないモノ。作家からしたらモノづくりの醍醐味で、受け手からしたら自分を豊かにしてくれる瑞々しさ。伊那市から生まれた新しい世界「紙束」に出逢う。

紙の切れ端の重なりを造形
 

新しいモノを生み出し
試行と思考を繰り返し
進んでいく作家の姿。
 

今回、わたしたちに「紙束」という
新しい世界を魅せてくれた、
作家こいずみしょうさん。
 

若き31歳の彼は、
伊那市が誇る本づくりの会社
美篶堂」で工場長を務める
製本職人の顔も持つ。
 

「紙を裁断した時にたまっていく、
色とりどりの紙の切れ端の重なりが
綺麗だなと思っていて。
それが、紙束へとつながりました」
 

紙束誕生から初個展までの軌跡は
こいずみさんのブログに綴られている。


紙束個展、終了しました + 数日経って考えたこと 
 



 
響きあう夫婦の関係性
 

こいずみさんに話を聞くたびに
必ず耳にする妻ゆいさんの話。
 

紙束が生まれたきっかけ
プロフィールのイラスト
展示会場の展示アイデア
新商品開発の壁打ち相手
商品写真のモデル
HPの作成
 

紙束は、夫婦が互いに
インスピレーションを
与え合いながら
創作活動を続けている
中にあるよう。
 

そんな仲から生まれる
紙束の世界観は素敵だ。
 

なんだか、風鈴みたいに、
揺れて響いて鳴り続ける
そんな関係性なのかと感じさせる。
 

◎紙束の開き方
https://youtu.be/BAVo9SWhHmA
 


 

手と束で深まり広がる
 

「最初はイベント出店時の
飾り程度のもので
ゴムで留めただけのもの」
と、こいずみさんが振り返る紙束のはじまり。
 

まず、客観的な意見を求めた
信頼を寄せる
中川村の額縁屋タクラマカン
店主の松島拓良さんとの間で
生まれた「壁掛けの紙束」。

 

展示会を提案して
快く引き受けてくれた
cafeたねのご夫婦のおかげで
眼に見えたという「紙束の世界観」。
 

紙束で遊んでいた息子が
くしゃくしゃにしてしまった
ことから発想を得た
吊るして楽しむ「紙束nest」。
 

着想から半年も経たないうちに
続々と商品が生まれている。
 

「じわじわ広がっていけばいい」
こいずみさんはそう話す。
 

きっと、
いつのまにか、
気がつけば、
紙束の評判は
広がっているんだと思う。
 

◎紙花束(置き型)

 

◎紙束ブローチ

 

◎紙束のふりかけ

 

◎紙束ピアス

  

こいずみしょう
1989年東京都生まれ。都立工芸高校、阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。現在、長野県伊那市在住。
手製本の会社 有限会社美篶堂工場長 勤続10年目。
妻、こども3人、ねこ4匹と古い家に暮らす。ペチカ薪ストーブ愛用。

 

紙束
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