伊那谷ふぃーる

人々の記憶

地域のパイオニアプランツ

地域の愛され会社。やまとわの空気感、商品、人財からは、森林浴で感じるようなマイナスイオンが発せられている。無垢の木、森、職人、サスティナブル、社長が男前。キーワードだけでも、魅力的な会社なのだけれど。触れたらわかる、関わったらわかる。やまとわに、惹かれる理由。


 
やまとわのアイコン誕生
 

2019年11月。
やまとわがリリースした、家具ブランド
「pioneer plants(パイオニアプランツ)」。
 

信州伊那谷のアカマツで作った
軽くて折りたためる無垢の家具だ。
 

リリースされた時、
その洗練された佇まいに、
地域がグラっと沸いた。
 

商品着想からリリースまでには、
約2年の歳月をかけた。
 

なぜ、アカマツなのか?
なぜ、お洒落なのか?
なぜ、パイオニアプランツという名前なのか?
 

その答えは、元ライターで、
写真も動画もデザインも手がける
やまとわのハイパーディレクター奥田さんの
noteに綴られている。
【ディレクター奥田 悠史さんのnote】
https://note.com/alpenglow/n/n9bb8d164558f
 

「得意技を束にして、生きたい未来に向かう」
と中村博社長はいう。
 

中村社長自身が、
木工職人として21年間紡いできた
地域との関係性や、
フルオーダーメイドの家具づくりを経て
次のステージに向かう仲間が集まり
パイオニアプランツという、
会社のアイコンが誕生した。
 


 
未来人財×地域性
 

やまとわの皆さんとの
対話で感じたのは、
言語化が研ぎ澄まされ、
社内で世界観が
共通化されているということ。
 

想いが的確に
素敵な言葉へと変換され
社内間、もしかしたら社外の言葉も
受け入れて、想いを言葉に
のせているのかもしれない。
 

商品開発に2年間を費やした話の流れで、
「地道は一番の早道って言葉が、
俺のモットーかもしれないな・・」
と、中村社長がふとこぼした
言葉が印象的だった。
 

そんな中村社長が力を込めていた
「未来人財」という言葉。
 

pioneer plantsのコアターゲットは、
20代〜30代前半。
ディレクター奥田さんの世代で、
中村社長の言葉でいう
「未来人財」の年代だ。
 

この層の多くの考えは
「フルオーダーメイドは
高価に感じる」
「装飾品が多い家具は、
時代にマッチしない」
と、分析しているという。
 

「すっきり、シンプル、身軽」
二拠点や多拠点居住と
住まいが多様化。
パラレルワーカーのように
働き方も多様化。
 

そんな、これからの未来を作る人の
価値観に響く家具を
送り出していきたいという。
 

そして、未来人財が
地域と組むことで、
新しい価値観のものが
生まれていく。
 

pioneer plantsの
プロダクトデザインを担当したのは、
伊那谷に事務所を構える
株式会社アールピースファクトリーの
矢島光さんと佳代子さん。
【pioneer plantsサイト内インタビュー記事】
https://pioneerplants.jp/archives/211/
 

「誰かの生活が豊かになることで、
伊那谷の森が豊かになっていく」
まさに、やまとわが語る、
サスティナブルなものづくり。
 


 

モノが導く、これからの生き方
 

中村社長は言っていた。
「色々なことをやる中で、
それに意味を持たせることは大切。

 
働いている中で、それは拠り所です。
なぜやるのか?
どうやってやるのか?
誰が誰とやるのか?

 
なーんて考えてると、
それをやることの必然が見えてくる。
意味が理由につながり、共感すれば、
生きやすさにつながる」 
 

ディレクターの奥田さんは言っていた。
「pioneer plantsを
日本中、世界中の人に使ってほしい」
 

コロナ渦中の今も、
そしてアフターコロナの時、
人々の人生観や
ライフスタイルには
変化が訪れるのだろう。
 

ある種、さまざまな価値観が
裸地になったような社会のなかで、
やまとわは地域の
パイオニアプランツとして、
私たちに新しい時代を軽やかに、
自然の循環の中で
生きることを教えてくれる気がする。