伊那谷ふぃーる

人々の記憶

Cafeたねのキオク-いなまちパクチー部部長 ほしの きょうこさん-

「いつだって どこにいたって ずっと らぶ だから!!」


ほしの きょうこさん
東京都出身
東京→伊那→小田原→伊那のNターン
いなまちパクチー部部長
いなまち朝マルシェスタッフ
木工職人

 

Cafeたねとの関係
最も信頼している仲間、友人
 

Cafeたねのキオク

 

「いらっしゃい。」
入口の引き戸を開け、店内を覗くと二人が笑顔で迎えてくれる。
カウンターの窓側の端っこが、たねでのいつもの席。
そこに腰掛けると厨房でランチを盛り付けたり、コーヒーや紅茶を淹れている二人の姿が見える。
時々、盛り付け方や洗い物について揉めたりしている二人の姿も眺められる席だ。
注文がひと段落すると、厨房にいる二人とカウンター越しに話す。
天気や仕事や映画やお酒や休日に行ったお店のことなど、たわいのない話をするのがたねでの楽しみのひとつ。
大笑いしたり、しんみりしたり、わくわくしたり。
忙しくてストレスが溜まると蕁麻疹が出る私の体質を知っていて、忙しいとぼやくと「蕁麻疹出てない?」と、心配してくれる。
しょんぼりして元気をもらいにたねへ行くと何も言わないのに察してか、帰りに「いただき物なんだけどね。」とお菓子をお土産にそっと持たせてくれてたりしたこともあった。
会計を済ませ、ごちそうさまと手を振り挨拶すると「いってらっしゃい。」と笑顔で送り出してくれる。
 

そんな二人の優しさに触れられるたねが大好きだ。
たねは私にとって、安心して無防備に心を緩められる最も大切なお店なのです。
 

そのたねが移転する。
少し遠くなるけれど、また二人に会いに新しいたねへ行こう。
あの「いらっしゃい。」を聞きに。

 

お二人に一言