伊那谷ふぃーる

人々の記憶

田植え日和

水をはった田んぼは、水鏡となり美しい伊那谷の風景をうつしだす。空の青、新緑の緑、太陽の光。色彩豊かな季節の到来。


 

「1年で一番好きな季節かもしれない」
 

知人がそんなことを言っていた。
 

代掻きをして、水の入った田んぼには
空や山々や太陽が反射して、
水鏡になる。
 

時間によって表情を変え、
360度、色彩に包まれる。
 

天気を気にして
晴れる日を見計らって
みんなが一斉に田植えを始める。
 

爽やかな風に吹かれ
五月晴れの日差しを浴び
自然を体感するひととき。 
 

繰り返し繰り返し、
代をかえては続けられてきた
私たちの営み。